AES TECHNICAL DOCUMENT


  1. AES TECHNICAL COUNCIL Document ESTD1001.0.01-05
  2. "Multichannel surround sound systems and operations"
    「マルチチャンネル サラウンド音声システムと運用」


    この文書は、AES Multichannel and Binaural Audio Technology (TC-MBAT) の小委員会(編集委員会)によって執筆されました。
    また、寄稿や意見は委員会全体および他の国際的な機関のメンバーから寄せられたものです。

    編集委員会:
    Francis Rumsey(委員長), David Griesinger, Tomlinson Holman, 沢口 真生, Gerhard Steinke, Gunther Theile, 若槻 敏夫


    本編 -背景- より
    AESマルチチャンネル・バイノーラル音声技術部会によって発行されたこの文書は、ITU-R BS.775-1[1]の3/2chまたは5.1chモデルに基づく、マルチチャンネルサラウンド音声システムの配置や使用方法に関する、発展しつつある現状を紹介することを目的としている。これは、この意図で開発されたスタジオを紹介することを目的としたものだが、広い意味においては、一般家庭の環境においても役に立つものである。これはAES基準または情報文書ではなく、また、AESの管理下で内容のコンセンサスを得ることを必要とするものでもない。しかし、マルチチャンネル録音や再生に関する、現在における国際的な基準の最も重要な特徴の内のいくつかをまとめることを目的としたものである。また同様に、AES専門メンバーや他の国際的なグループからの提案に基づく、実用的なガイドラインを提案しようとするものである。

    録音再生に関するガイドラインについては常に議論がつきまとうが、この技術部会は、その最も重要な機能の一つは、そのメンバーによる最新の情報の伝達と広い意味での業界への啓蒙であると考えている。したがって、事務局はこの文書に最新情報を記述することが最良の案と考えており、将来、新しい知見が得られたときに順次改定して行くつもりである。システム設置方法や使用方法に関して国際基準で明らかになっていることや、いくつかの意見の相違があることなどについて、この文書に直接記述してある。(この文書は、既存のITU、EBU、SMPTE規格を満たすために、意識的に変更される場合がある。)
    多くの不確定要素があることや、発展しつつある業界の実態よりも規格化が遅れている場合もあるので、読者がそれらの考え方の違いをわかるように、様々なアプローチが記載されている。

    (2001年11月執筆、2002年3月翻訳)

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