AES日本支部 サラウンド収録研究グループ
AES日本支部サラウンド研究グループでは2006年より放送文化基金や協賛会社の助成を受けて、大規模なサラウンド収録実験や主観評価実験を行って参りました。そして2007年10月4日〜8日の123thAESニューヨークにおいてそれら成果を発表し成功裏に終える事が出来ました。
そして今回の研究のもう一つの大きな目的であったDVDによる参考音源の提供について準備が整い、皆様にご提供できる運びとなりました。このDVDは収録された音源のうち、主要な部分を2枚組としてまとめたものです。
DVD-1は8種類のサラウンド収録法の比較を核とした比較検証音源を収録したDVD-Video仕様ディスクで、様々なマイクアレンジの比較試聴ができるようになっております。サラウンド収録を行うエンジニアにはとても参考となる資料となるでしょう。
DVD-2は4人のエンジニアによるデモミックスを収録したDVD-Audio仕様ディスクでエンジニア自らの解説を参考とする事により再生システムの検証に役立つと考えられます。
また、解説用のドキュメントを納めたCD-ROMが付属しますが、その中にARIBのサラウンド・サウンド制作ガイドライン(2007年12月現在策定作業中)に掲載予定のテスト信号に準拠した音声ファイルをwav形式で収録しています。これらの音声信号は、その頂点がちょうどサンプル点に合致するように計算された正弦波信号と精度3桁の実効値となるように調整されたピンクノイズを用いており、お手持ちのDAWなどに読み込んでご使用いただけます。
今回の収録実験にあたっては、放送文化基金及び多くの企業の助成をいただいております。この場をお借りしましてお礼申し上げます。本DVDはその成果を広く皆様に還元するために、実費にて頒布するものでございます。
サラウンドサウンド・ミキシング・エンジニアの方々、オーディオ・メーカ研究者の方々、そしてオーディオにご興味をお持ちの方々におかれましては、この検証音源資料を有用に活用していただき、サラウンド・サウンドのご理解に役立てて頂ければ幸甚に存じます。
2008年1月吉日
このDVDセットの入手につきましては日本オーディオ協会のホームページより申し込むことが出来ます。価格は本体2,700円、送料800円の計3,500円となります。
http://www.jas-audio.or.jp/soft/をご参照のうえお申し込み下さい。
また、AES会員の方は下記の要領にて申し込むことが出来ます。