目次
・概要
・各日程・会場におけるコースとスケジュール
・講義内容
・受講参加費(資料代)と申し込み方法
・各会場のアクセス
● 概要
本セミナーでは,大学などで受講するような専門的な知識を,どなたでも受講できるように平易な内容にかみ砕いて解説致します。
セミナーの内容は,音響の基礎理論はもちろん,心理音響,室内音響,電気音響などの主要な音響分野を網羅しており,全ての講座を受講して頂くことで一通りの音響理論,オーディオの知識を身につけることができます。
セミナーを担当頂く講師の方々は,それぞれの分野を専門とし,第一線で活躍しているプロフェッショナルにより構成されています。そのため,単なる座講ではなく,実践に結びつく生きた理論を学んで頂くことができます。
東京(東京芸術大学)では,2日間で全ての内容を受講して頂くことができる【総合コース】を開設致します(1日だけの受講も可)。
名古屋(名古屋芸術大学)では,音響学の入口となる「音の基礎」に加え,より実践的な内容にフォーカスを絞った「マイクロホン入門」「スピーカー入門」「音の心理評価入門」といった構成による【実践知識コース】を開催致します。
大阪(立命館大学)では,名古屋と同じく「音の基礎」に加え,「電気音響の基礎」「心理音響の基礎」「室内音響入門」といった,音響学の基礎にフォーカスを絞った【音響学入門コース】を開催致します。
別日程のコースを組み合わせることで、【総合コース】として全科目を網羅できます。
学生の方々の集中講義として,また若手技術者の方々の研修セミナーとして,是非「AES基礎音響セミナー」をご活用下さい。
● 各日程・会場におけるコースとスケジュール
- 各コース1日単位で受講を受け付けます。
- 同一人物が複数日の受講をされる際には、「総合コース」としての特別価格を適用致します。
総合コース(複数日受講)について
- 同一受講料で、全会場・コースを自由に組み合わせて複数日の受講が可能です
- 参加される受講日については、事前に登録が必要です
- 受講日数に関わらず、テキストは「音響学入門コース」と「実践知識コース」の各1冊ずつ、計2冊をお渡しします
- 【注意】総合コース(複数日)受講は、一申込当り一名に適用され、複数名での分割受講はできません
9月17日(土)「音響学入門コース」 会場:東京藝術大学 千住キャンパス
9:00~9:30 受付・ガイダンス
9:30~11:00 音の基礎 講師:星和磨(日本大学)
11:15~12:45 電気音響の基礎 講師:田村良隆(スタジオイクイプメント)
13:45~16:10 室内音響入門 講師:中原雅考(ソナ/オンフューチャー)
16:25~17:55 心理音響の基礎 講師:西村明(東京情報大学)
9月18日(日)「実践知識コース」 会場:東京藝術大学 千住キャンパス
9:00~9:30 受付・ガイダンス
9:30~11:55 マイクロホン入門 講師:亀川徹(東京藝術大学)・小野一穂(NHK)
12:55~15:20 スピーカー入門 講師:小谷野進司(パイオニア)
15:35~17:30 音の心理評価入門 講師:丸井淳史(東京藝術大学)
10月1日(土)「実践知識コース」 会場:名古屋芸術大学 東キャンパス2号館
9:00~9:30 受付・ガイダンス
9:30~11:00 音の基礎 講師:星和磨(日本大学)
11:10~13:00 マイクロホン入門 講師:亀川徹(東京藝術大学)
14:00~15:50 スピーカー入門 講師:小谷野進司(パイオニア)
16:00~17:30 音の心理評価入門 講師:丸井淳史(東京藝術大学)
10月2日(日)「音響学入門コース」 会場:立命館 大阪キャンパス
9:20~9:40 受付・ガイダンス
9:40~11:05 音の基礎 講師:星和磨(日本大学)
11:15~12:40 心理音響の基礎 講師:西村明(東京情報大学)
13:40~15:10 電気音響の基礎 講師:田村良隆(スタジオイクイプメント)
15:20~17:10 室内音響入門 講師:中原雅考(ソナ/オンフューチャー)
● 講義内容
音の基礎 講師:星和磨(日本大学)
音はなぜ―大きく・小さく,高く・低く,綺麗に・汚く—聞こえるのでしょうか。目でみえない音を数や式といったフィルターを通してみると意外と理解しやすいものです。この講義では,これらの項目と,周波数・波長・音速・音圧・レベル・周波数特性・A特性・オクターブバンドレベルといったキーワードとが対応づくことを目指します。さらに周波数分析の基礎についてもわかりやすく解説します。
予定講義内容
・音が伝わるしくみ
・音の大きさと高さ
・音圧レベルとデシベル
・周波数分析のしくみ
電気音響の基礎 講師:田村良隆(スタジオイクイプメント)
エンジニアを目指す方に,知っておくと便利な電気の基礎理論を解説します。現場作業において,どのような電気理論が何に役に立つのかといった発想方法を身につけて頂きます。
予定講義内容
・電気の基礎: オームの法則,交流と直流,電源,グランド
・回路の基礎: 直列と並列,インピーダンス(ロー出しハイ受けなど) ,レベルについて,バランス伝送とアンバランス伝送
・応用編: ノイズについて(ノーマルモードノイズ,コモンモードノイズ),シールドについて(静電・磁気・電磁シールド)
心理音響の基礎 講師:西村明(東京情報大学)
オーディオエンジニアにとって音を分析的に聴く行為から逃れることはできません。では,我々の聴覚は音をどのように捉えているのでしょうか? 音という物理的な現象は,聴覚器官と脳の働きによって,心理的な現象として知覚されます。聴覚の仕組みを簡単に説明した後,音の物理的特徴と心理的な知覚現象との対応関係について,オーディオエンジニアリングに特に関係すると思われる話題をいくつかとりあげて,実際に音を再生して体験してもらいながら解説します。
予定講義内容
・耳もやっぱり歪む: 聴覚器官の概要,差音,結合音,主観倍音
・耳の感度は?: 音圧レベルと音の大きさ,ラウドネス
・存在するはずの音が聴こえない: 臨界帯域,周波数マスキング,時間マスキング
・音の空間的印象を規定する要因: 方向知覚,先行音効果,強度差時間差補充,拡がり感と見かけの音源の幅
室内音響入門 講師:中原雅考(ソナ / オンフューチャー)
部屋の中での音の振る舞いに関して,理論的な考え方の基礎体力を身につけて頂きます。室内音響を理解する上で不可欠な「波動音響」「幾何音響」「統計音響」といった一通りの理論を,数式を極力用いずに解説します。これまでに音響学を学んだことのない方々が,音の振る舞いを正しくイメージでき,身につけた知識をリスニングルームなどの音響設計に応用できるよう基礎固めを行います。
予定講義内容
・音の三分野: 波動,幾何,統計
・低域の世界: 部屋の共鳴現象(モード)と倍音構造
・中域の世界: 反射と位相干渉による周波数特性の変化
・高域の世界: 残響時間と吸音率,臨界距離(直接音と部屋の残響の比率)
音の心理評価入門 講師:丸井淳史(東京藝術大学)
音の評価のために行われる音響心理実験では,どんなことに気をつけなければならないのでしょうか?
思わぬところで出くわす落とし穴を紹介し,心理音響と音の評価実験の基礎を身につけて頂きます。
予定講義内容
・実験の目的
・評価語
・評価尺度
・バイアスと文脈効果
マイクロホン入門 講師:小野一穂(NHK放送技術研究所)・亀川徹(東京藝術大学)
マイクロホンの動作原理や指向特性,等価雑音などの基本概念について,音響の初心者を対象に解説します。また,知っているようで知らないマイクロホンの使い方を,実際にスタジオで様々なマイクロホンを用いながら実践します。
予定講義内容
・マイクロホンの基本構造,感度・雑音,指向性
・録音用マイクロホン,さまざまなマイクロホン
・ステレオ収音とマイクロホン
・マイクロホンの指向性による音の違い
・ダイナミックマイクやコンデンサーマイクなど,マイクの種類による音の違い
・マイクロホンの位置による音の違い
・実際に録音する場合の注意点
スピーカー入門 講師:小谷野進司(パイオニア)
音響技術やオーディオ機器の設計等に携わる初心者を対象に,スピーカの基礎からキャビネットの設計までを実例を示しながら学んで頂きます。
予定講義内容
・電気音響等価回路の基礎
・動電型スピーカの動作
・スピーカの種類
・ホーンスピーカ
・スピーカシステム
・キャビネット設計の実際
● 受講参加費(資料代)と申し込み方法
参加資格
どなたでも受講可
※申込が想定数を超えた場合、先着順にて受付を締め切ることがあります
資料代(“受講料”として、下記の資料代を銀行振込にてお支払い下さい)
- 1日あたりの受講料(各会場共通)
- 学生
- AES日本学生支部会員 : 3,500円
- 非会員 : 5,000円
- 一般
- AES日本支部会員 : 8.500円
- 非会員の社会人 :15,000円
- 総合コース:同一人物が複数日を受講される場合の特別セット価格
「音響学入門コース」と「実践知識コース」各1冊(計2冊)の資料代、および、全会場での受講権利(申し込み時に受講する会場・日程を事前申請のこと)が含まれます - 学生
- AES日本学生支部会員 : 5,500円
- 非会員の学生 : 7,500円
- 一般
- AES日本支部会員 :15,000円
- 非会員の社会人 :27,000円
申込方法
- AES日本支部ホームページの専用サイト(http://tinyurl.com/AESseminar2011)にてエントリー
- エントリー確認の自動返信メールが届きます
- 残席確認の上、資料代振込先のお知らせメールを発送いたします
- 資料代振込をもって受付完了となります。締め切り日までにお振り込みください。
エントリー・資料代振込の締め切り日は、東京会場:9月14日まで、名古屋・大阪会場:9月28日まで。
● 各会場のアクセス
東京会場 9月17日(土)・9月18日(日)
東京藝術大学 千住キャンパス
〒120-0034 東京都足立区千住1-25-1
参考URL:http://www.geidai.ac.jp/access/senju.html
【最寄駅】
・JR北千住駅
・地下鉄千代田線・日比谷線 北千住駅
・東武伊勢崎線 北千住駅
・つくばエクスプレス 北千住駅
の各駅より徒歩5分
名古屋会場 10月1日(土)
名古屋芸術大学 東キャンパス2号館
〒481-8503 愛知県北名古屋市熊之庄古井281番地
参考URL:http://www.nua.ac.jp/contact_us/access.html
【最寄駅】
・徳重・名古屋芸大駅 より東へ徒歩約8分
大阪会場 10月2日(日)
立命館 大阪キャンパス
〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル5階
参考URL:http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_office_osaka_j.html
【最寄駅】
・JR 大阪駅 南口より徒歩5分
・阪急 梅田駅 中央改札口より徒歩5分
・阪神 梅田駅 東改札口より徒歩3分
・地下鉄谷町線 東梅田駅 北東改札口より徒歩1分
・地下鉄御堂筋線 梅田駅 南改札口より徒歩3分
【ご注意】
大阪会場では施設内での飲食が禁止されておりますので、飲料・食事はキャンパス外でお願いいたします。
● 問い合わせ先
AES日本支部セミナー係(seminar2011@aes-japan.org)までメールでお問い合わせ下さい