支部だより 2012年夏号

目次

  1. 次期副支部長選挙のお知らせ
  2. AES ジャパンコンファレンス・仙台2012 のお知らせ
  3. AES基礎音響セミナー2012開催のご案内
  4. 2011年度定期総会のお知らせ
  5. AES日本学生支部活動報告

次期副支部長選挙のお知らせ

AES日本支部会則に基づき、副支部長選挙を実施致します。先日お送りした総会のご案内についての往復ハガキが投票用紙を兼ねておりますので、日本支部正会員の皆様は指定の欄にご記入の上、AES日本支部事務局宛にご送付賜りますよう、お願い申し上げます。(投票は日本支部正会員に限ります)

なお、AES日本支部役員会は、会則第8条に基づき、次期副支部長候補として下記の者を推薦することを決議いたしましたので、併せて宜しくお願い申し上げます。

【役員会推薦次期副支部長候補者】

染谷 和孝

【候補者のプロフィール】

1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て、2007年(株)ダイマジックのスタジオ設立に参加。2012年、株式会社東海サウンドに所属を移し、ゲーム・映画・展示作品を中心にサウンドデザイナー、ミキシングエンジニアとして活動中。

2006年よりAES「Audio for Games技術委員会」のバイスチェアーを努める。2010年度よりAES日本支部例会役員を担当。


AES ジャパンコンファレンス・仙台2012 のお知らせ

AES日本支部では、来る2012年10月9日(火)〜11日(木)の3日間、「AESジャパンコンファレンス・仙台2012」を、仙台・せんだいメディアテークにて開催するはこびとなりました。今回のテーマは、「多チャンネルオーディオの可能性“Future of Multichannel Audio”」です。最新の研究動向に迫る基調講演やテクニカルツアーなどを実施する予定ですが、内容はテーマに限定されませんので、ぜひご参加をご検討ください。

■ コンファレンスの概要
基調講演「多チャンネルオーディオによる放射指向性音響の実現に向けて」
論文ポスター発表 16件を予定
ワークショップ 4件
サウンドアワード審査会を含む学生支部イベント 2件

詳細はhttps://aes-japan.org/wordpress/?page_id=539をご覧ください。

参加予約申込に関しては、近日中に上記サイトに申込みフォームを開設致します。


AES基礎音響セミナー2012開催のご案内

今回で3回目(3年目)の開催となります「AES基礎音響セミナー」。AES日本支部では,8月25日,26日の2日間にわたり「AES基礎音響セミナー2012」を東京芸術大学千住キャンパス(東京都足立区)にて開催致します。

開催ごとに受講者の方々に頂いておりますアンケートをもとに毎回内容の精査をさせて頂いており,今回は(1)各講座の開催時間の延長,(2)講座数の増強を行い,従来にも増して幅広くさらに深い内容でのセミナー受講を可能とさせ頂きました。そのため,異なる講座を二会場で並列開催させて頂くことになりますが,初級講座から上級講座まで幅広い講座の取捨選択が可能な構成となっております。

セミナーの内容は,音響の基礎理論はもちろん,心理音響,室内音響,電気音響,デジタルオーディオ,技術英語などの分野を網羅しており,従来にも増してそれぞれの講義を十分な時間で受講して頂くことが可能となっております。セミナーを担当頂く講師の方々は,それぞれの分野を専門とし,第一線で活躍しているプロフェッショナルにより構成されています。そのため,単なる座講ではなく,実践に結びつく生きた理論を学んで頂くことができます。学生の方々の集中講義として,また若手技術者の方々の研修セミナーとして,是非「AES基礎音響セミナー」をご活用下さい。

− 記 −

■日 時:2012年8月25日(土),26日(日) 9:00~18:00
■場 所:東京芸術大学 千住キャンパス(東京都足立区千住1-25-1)
■資料代:
【学生】会 員: 5,500円
【学生】非会員: 7,500円
【一般】会 員:15,000円
【一般】非会員:27,000円
※1日分のみのテキスト配付はございません
※上記資料代にて2日間好きな講座の受講が可能です
※資料代は事前振込にてお願いします
※非会員の方は,セミナー申込みと同時にAES入会を申請して頂くと会員価格が適用されます(入会案内はこちらです)。
■申 込:以下のフォームよりお申し込み下さい。折返し資料代の振込先をご案内致します。
PC用 :https://ws.formzu.net/fgen/S68128557/
携帯用:https://ws.formzu.net/mfgen/S68128557/
■申込締切:8/19(予定)※定員に空きがある場合は延長されます。
■セミナー概要(詳細は,https://aes-japan.org/wordpress/?page_id=641
【初級講座】
A1. 音の基礎:星和磨(日本大学)
A2. 電気音響の基礎:田村良隆(スタジオイクイプメント)
A3. 心理音響の基礎:西村明(東京情報大学)
A4. デジタルオーディオの基礎:菊地大(ヤマハ)
【中級講座】
B1.ステレオ録音入門:亀川徹(東京芸術大学)
B2. 室内音響入門:中原雅考(ソナ/オンフューチャー)
B3. 音の心理評価入門:丸井淳史(東京芸術大学)
B4. マイクロホン入門:小野一穂(NHK放送技術研究所)
B5. スピーカー入門:小谷野進司(パイオニア)
【特別講座】
C. 技術英語入門:鈴木弘明(ソナ)
【マスタークラス】
M. 室形状と音の関係~室内音響と音場評価の最新トピック~:羽入敏樹(日本大学)
■お問合せ
seminar2012@aes-japan.org


2011年度定期総会のお知らせ

AES日本支部の定期総会を下記により開催致しますので、ご参集賜りますようご案内申し上げます。

日時:2012年8月30日(木) 18時30分〜19時30分
場所:タックシステム株式会社 4Fデモルーム
(品川区上大崎3-5-1 TEL 03-3442-1525)
議題:

  1. 2011年度事業報告、および決算について
  2. 2012年度事業計画、および予算について
  3. 副支部長選挙結果の報告
  4. 役員改選について
  5. 支部会則改訂について


AES日本学生支部活動報告

齋藤峻 (AES日本学生支部 支部長 / 東京芸術大学 音楽環境創造科)

私たちAES日本学生支部では春から夏にかけて一般対象の勉強会「AES日本学生支部 Sound & Music Workshop vol.2」及び、株式会社アートスピリッツ、 株式会社スクウェア・エニックス、東京藝術大学のご協力のもと、定例会「FINAL FANTASY XIII-2のサウンドデザイン〜 ゲームクリエイターの観点からの音響及び作曲〜」を開催致しました。
また、6月1日に来日したAES Board of Governors のPeter Cook氏を招いた『Glenn Gould Re-performance Project』の講義の後に氏との話し合いを持ち、ウェブサイトの刷新やAES本部への報告などをしっかりと行なっていくことを確認し、6月22日にAES日本学生支部の新ウェブサイトをオープン致しました。(https://japan.aes-student.org/wordpress/
 
2012年5月26日土曜日、“音に興味を持つ学生達の交流”を目的とした勉強会「AES日本学生支部 Sound & Music Workshop vol.2」を開催しました。第2回目は「学生による音響作品視聴会」と題しまして、音について学ぶ学生達が普段制作している音響作品を持ち寄り、それらを視聴し意見交換を行いました。勉強会は第1回目と同様、共催であるDYNAUDIO JAPANの前田正人様のご協力のもと「AUDIO & HomeTheater SHOWROOM on and on」にて開催され、試聴は共催のDYNAUDIO JAPAN及びPastoral Symphonyのハイエンドスピーカーで行いました。 東京芸術大学、音響芸術専門学校、洗足学園大学、また卒業後作曲家として活動している方々の作品試聴、作品概要の解説を行い、学生がアニメーションのサウンドデザインを担当した作品、サラウンド録音作品、作曲及びミキシングの両方を担当した作品等、幅広い内容の作品発表が行われました。質疑応答も活発に行われ、サウンドデザインにおける起承転結のつけ方や音楽とSEのせめぎ合いについて、サラウンドでの収音方法、またステレオ録音したものをサラウンドミキシングする際に気をつけるポイント等、様々な深い議論が行われました。勉強会後の懇親会にはほぼ全員が出席し、普段の活動について互いに話をしたり、今後の勉強会やイベントについての情報交換をしたりと、学生同士の輪を大きく広げることができました。

7月7日土曜日、東京藝術大学北千住キャンパスにて、AES日本学生支部定例会「FINAL FANTASY XIII-2のサウンドデザイン 〜 ゲームクリエイターの観点からの音響及び作曲〜」を開催しました。当日は100人もの方にご来場頂き、大盛況のうちに終了致しました。会には株式会社スクウェア・エニックスよりサウンドディレクター、コンポーザー、また株式会社アートスピリッツよりサウンドデザイナーとしてご活躍されている4名をお呼びし、FINAL FANTASY XIII-2の制作を通して、スクウェア・エニックスのゲームにおけるサウンドデザインの考え方や創作方法についてご講演頂きました。どのお話も非常に興味深い内容で、参加者の皆様からも多くのご質問を頂きました。講演時間はお一人40分程で行われる予定でしたが、当初予定していた時間より1時間終わりを延ばさせて頂いてのご講演となりました。また、定例会終了後には、懇親会を開催し、短い時間ではありましたが、来場された学生の皆様が講演者の方々と直接お話頂ける交流の場となり、大盛況の会となりました。
今後の予定として、9月1日土曜日に勉強会「AES日本学生支部 Sound & Music Workshop vol.3」、またAES ジャパンコンファレンス・仙台2012において学生イベントの開催を予定しております。