支部長就任のご挨拶
染谷和孝(株式会社東海サウンド)
皆様、新年明けましておめでとうございます。AES日本支部長を務めております(株)東海サウンドの染谷でございます。昨年は通常の支部活動に加え、基礎音響セミナーや60周年記念イベントなど、多大なるご協力とご参加を頂きまして誠に有難うございました。特に60周年イベントに関しましては、皆様のご協力無しには成し遂げられなかった、とても思い出深いイベントとなりました。AES日本支部役員を代表しまして、心からお礼を申し上げます。どうぞ本年も変わらぬご指導、ご鞭撻のほどを宜しくお願い致します。
支部長就任のご挨拶ということですが、やはり60年以上の歴史を持つ「AES日本支部」の支部長を務めさせて頂くことは、とても光栄であると共に身の引き締まる思いです。これまで支えてこられた皆様に感謝し、微力ではございますが「AES日本支部のバトンをしっかりと次世代に繋ぐ」ことを念頭に、支部長の重責を務めて参りたいと思います。至らぬ点なども多いかと思いますが、どうか皆様のご指導、ご支援を頂けますよう心からお願いを申し上げます。
今年の主な活動項目としましては、昨年の総会で皆様にご承認を頂きました「AES日本支部規約改訂の本部承認」と「実施」になります。この重要項目をクリアーすることで、より円滑な活動が行えることを確信しております。また、オーディオ業界の発展に繋がりますような「ジャパンコンファランスの開催検討」など(現在、開催時期を検討中です)も合わせて行って参りたいと考えております。是非、今後ともAES日本支部の活動にご理解とご協力を頂けますよう、どうぞ宜しくお願い致します。
末筆なご挨拶文となり大変恐縮ではございますが、支部長就任、そして新年のご挨拶とさせて頂きます。本年も例会やその他の行事で皆様にお会い出来ますことを心から楽しみにしております。
副支部長就任のご挨拶
丸井淳史(東京藝術大学)
新年あけましておめでとうございます。このたび副支部長を仰せつかりました、丸井淳史でございます。昨年8月の支部総会にて支部会則が改正され、それにともなって選挙を経ずに副支部長の指名を受けましたので、私のような者でつとまるのか不安な気持ちが大きいのが正直なところです。みなさまのお力をお借りしつつ精一杯やらせていただく所存です。
今年度の日本支部は、昨年の総会にて皆様にご承認いただいた新会則への移行が主な活動となります。これまでに築かれた日本支部の良い部分を残しつつ、変革の必要な部分には大胆に手を入れていき、支部会員の皆様がメリットを感じられるような体制にしてゆきたいと思います。
AES日本支部は60年を超える長い歴史を持つとともに、オーディオ機器メーカーから音響技術の研究者まで幅広い会員が所属する、他に類を見ない団体です。様々な背景を持つ会員同士が活発に交流する場をAES日本支部が提供することで、オーディオ分野における、そしてオーディオ分野からのイノベーション創出のきっかけとなると考えます。
私はこれまでAESコンファレンスやコンベンションでの技術発表をさせていただくとともに、開催においては技術発表委員長や広報役員などでお手伝いを行ってまいりました。私自身、そのような中でAESの活動を通さずには知り合うことのできなかった方々との交流が生まれたことを、改めて感謝の気持ちとともに思い返しております。
基礎音響セミナー、アウォード、日本学生支部の活動支援を通した若手会員のサポート、例会やコンファレンス開催による会員同士の交流促進など、これまでに行われてきた素晴らしい支部活動を継承しつつも、さらに会員の皆様に参加していただけるような取り組みを進めていきたいと思います。
至らぬ部分も多いかと存じますが、微力ながら日本のオーディオ技術の活性化に少しでも貢献できれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2013年度役員 (2013/9-2014/8)
2年 | 1年 | |
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支部長 | 染谷和孝 | |
副支部長 | 丸井淳史 | |
監事 | 山﨑淳 | |
運営担当理事 | 西村明 | 内村和嗣 |
例会担当理事 | 喜多真一 杉本誠 |
菅野重信 沢口宙也 |
会員担当理事 | 長江和哉 中川原修 |
入交英雄 |
渉外担当理事 | 中村寛 | 鈴木弘明 |
会計担当理事 | 小谷野進司 | 中原雅考 |
広報担当理事 | 三村将之 星和磨 |
中澤哲矢 |
技術担当理事 | 小野一穂 | 由雄淳一 |
教育担当理事 | 尾本章 | 亀川徹 |
顧問 | 郷勝哉 | |
事務局長 | 鈴木弘明 |
AES日本支部 2013年度事業計画
- 会議
- 定期総会,役員会等
- 事業
- 日本支部会則改訂後の本部承認および施行
- AES基礎音響セミナーの開催
- AES日本支部サウンドアウォードの実施検討、準備
- 支部体制の充実と効率化
- 支部会員向けのサービスの拡充(ホームページ充実など)
- 賛助企業様サービスの充実および明確化(ジョブボードサービスの運用開始、オプション等の明確化)
- 支部活性化(会員増)のための例会時の広報活動
- 各役員負担の軽減、各役割の明確化、マニュアル化
- 会員情報の管理
- 本部データベースの活用
- 会員への連絡
- Webベースでの会員様連絡体制の継続
- 総会の連絡と申し込み、選挙投票をWebへ移行の継続
- 例会
- 見学会・基礎音響セミナーを含め、計10回程度開催予定
- 地方開催の推進(名古屋,大阪ほか)
- 懇親会
- 2回(2011年12月,2012年8月)
AES日本支部60周年記念イベント「原点回帰~音楽が我々に与えたもの」
実行委員長 山崎淳
AES (Audio Engineering Society) 日本支部は1952年に設立し、昨年度おかげさまで設立60周年を迎えることが出来ました。これもひとえに皆様方のご協力の賜と心より御礼申し上げます。この60周年を記念して、2013年8月23日~24日の2日間で東京芸術大学千住キャンパスにて「AES日本支部60周年記念イベント」を開催を開催致しました。おかげさまで大変多くの方々のご協力の下、大きな成功を収めることが出来ました。会場に足を運んで頂きました皆様、ご協力各社、各協会の皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
AES日本支部60周年イベントは、通常のAESカンファレンスなどと異なり入場無料とし、より多くの方々にご来場頂き、AESおよび参画団体、企業様について広く知って頂く事を目的としました。結果として、7つの協賛団体、37社の協賛団体の参加と、ほぼ全てのセミナーや講演が満席となる延べ人数700名を超える入場者となり、昨今プロオーディオの展示会やアピールする場の非常に少なくなっていた中、プロオーディオ系のイベントとしては、近年内注目のイベントとすることができました。また、イベントの内容として講演や機器展示、セミナーの他に、テーマとして多くのオーディオ・エンジニアの方々がオーディオの世界に携わる要因となったであろう音楽に焦点を当て、「原点回帰~音楽が我々に与えたもの」と位置づけライブ演奏、録音などを含めた多くの内容を用意し、大変多くの方々に楽しんでいただけたイベントとなりました。
基礎音響セミナーとの併設
例年AES日本支部の一つの行事として執り行っている「AES基礎音響セミナー2013」を同時開催(8月22,23日)し、基礎音響セミナーへの参加者も自由にこのイベントに参加できるよう取りはからいました。
講演
メイン会場で行われた講演は、AES日本支部のヒストリカルな内容としたパネルディスカッション、AES Standard Committeeのほか、日本ポストプロダクション協会 (JPPA)、日本映画・テレビ録音協会などのご協力の下、合計6つの講演を行いました。
協賛企業機器展示
メイン会場の隣に設営された機器展示会場は、合計19社の協賛企業による最新機器の展示および東京電機大学、九州大学などによる境界音場制御による音響樽が展示され、会場が狭いと苦情が出るほどの賑わいを見せました。
プロダクトセミナー
Restoration Competition、ワイヤレスマイク技術情報、ネットワーク・オーディオ伝送の3つのAES特別セミナーを含む、多くの機器の最新技術情報など非常に内容の濃い合計17枠のプロダクトセミナーが実施され、ほとんど全てのセミナーが満席となりました。
日本音楽スタジオ協会(JAPRS)、日本ミキサー協会(JAREC)プレゼンツミュージック・レコーディング・セミナー
セミナー前半2時間を吉田保氏によるピアノ・トリオの録音をハンズオンにて、後半2時間が内沼映二氏によるPro Toolsデータを使用してのミックスダウン講座を実施しました。日本のレコーディング界の至宝と呼んでも過言では無いお二方のセミナーと言うことで、すぐに定員となり残念ながら多くの方にお断りをすることとなり、申し訳ございませんでした。
学生レコーディングコンペティション「サウンドアウォード2013」
AES日本学生支部主催による、映像音声作品のアウォードで、事前審査を通過した8名のファイナリストが、「レコーディング部門」、「サウンドデザイン部門」の2つの部門で作品発表を行いました。6名の審査員によって各受賞者が決定されました。
AES日本支部ヒストリカル展示
会場ロビースペースに60年前に設立された当時からの資料を展示。また、今回のイベント用に収録したAES日本支部歴代の方々のインタビューの放映を行いました。
60周年記念ライブ
本イベントのテーマ「原点回帰~音楽が我々に与えたもの」に則り、イベントな最後にご協賛各社、各団体の方々ならびに一般の方々、約120名をご招待し、スタジオAにて島健氏音楽監督の下、島田歌穂さんにすてきなライブをお願い致しました。その圧巻の澄んだ歌声はイベントを締めくくるにふさわしいものでした。
今回のイベントでは、AES日本支部だけではなく多の団体にも多くのご協力を仰ぐことで、非常に充実した内容のイベントを開催することが出来ました。
今後、このようなプロ・オーディオを対象としたイベントがこれを機会に活発化することが、オーディオの進歩、業界の発展に繋がって行くことを期待すると共に、私たちAESもそれに最大限協力できるように努めたいと思います。
AES基礎音響セミナー 2013
昨年の8月22日,23日の2日間にわたり「AES基礎音響セミナー2013」を東京芸術大学千住キャンパス(東京都足立区)にて開催致しました。開催4年目となる基礎音響セミナーですが,昨年よりも多くの58名(うち学生8名)もの方々にご参加頂くことができました。また,今回のセミナーを機に16名の方々に新規入会して頂くことができました。講座に関しても「デジタル信号処理入門」を今回新規に加え,2日間で合計12種類の講座といった音響・オーディオ技術分野を幅広く網羅する総合セミナーと成長致しました。
毎年テーマを変えて開催しておりますマスタークラスに関しては,日本支部の60周年を記念し「スピーカ・建築音響・マイクロホン・録音」の4分野をテーマとしたラウンドテーブルを開催致し,これまでの60年そしてこれからの60年に関してプレゼンテーションとディスカッションが行われました。58名の受講生に対して12名の講師陣といった少数精鋭の音響・オーディオの集中講義は,他ではなかなか受講できない貴重な機会だと思います。これも,講師の方々,受講者の皆様,そして平素よりAES日本支部の活動に対してご理解頂いておりますAES日本支部会員ならびに賛助会員の皆様のご協力の賜だと感謝しております。この場をお借りして,御礼申し上げます。
2014年も引き続き「AES基礎音響セミナー」を開催する予定でございます。詳細な内容が決定しましたらご案内させていただきますので,何卒宜しくお願い致します。
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AES基礎音響セミナー2013 開催概要
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■ 日 時:2013年8月22日(木),23日(金) 9:00~18:00
■ 場 所:東京芸術大学 千住キャンパス(東京都足立区千住1-25-1)
■ 資料代:
【学生】会 員: 7,000円
【学生】非会員: 10,000円
【一般】会 員:15,000円
【一般】非会員:30,000円
■セミナー概要
【初級講座】
A1. 音の基礎:星和磨(日本大学)
A2. 心理音響の基礎:西村明(東京情報大学)
A3. デジタルオーディオの基礎:菊地大(ヤマハミュージックジャパン)
A4. 電気音響の基礎:田村良隆(スタジオイクイプメント)
【中級講座】
B1. 室内音響入門:中原雅考(ソナ/オンフューチャー)
B2. 音の心理評価入門:丸井淳史(東京芸術大学)
B3. デジタル信号処理入門:鈴木久晴(日本エヴィクサー)
B4. スピーカー入門:小谷野進司(パイオニア)
B5. マイクロホン入門:小野一穂(NHKエンジニアリングシステム)
B6. ステレオ録音入門:亀川徹(東京芸術大学)
【特別講座】
C. 技術英語入門:鈴木弘明(ソナ/エルコミュニケーションズ)
【マスタークラス】
M. AES日本支部60周年記念特別プログラム
音波を扱う技術の60年後「スピーカ,部屋,マイク,録音」
小野一穂(NHKエンジニアリングシステム),亀川徹(東京芸術大学),
小谷野進司(パイオニア),中原雅考(ソナ/オンフューチャー),福地智子(永田音響)
M. 音波を扱う技術の60年後「スピーカ,部屋,マイク,録音」:左より,亀川徹,小谷野進司,中原雅考,小野一穂,福地智子
ジョブボード開設のご案内
AES日本支部では,賛助会員による求人情報を,AES日本支部WEBサイトに掲載するサービスを始めました。下記求人情報掲載要項をご覧いただき,ご活用を是非ご検討いただければ幸いです。
求人情報掲載要項
掲載につきましては、下記要項をご確認の上、AES日本支部WEBサイト上の 申込フォーム よりお申込くださいますようお願い申し上げます。なお、ご不明の点がございましたら、AES日本支部 運営担当 までお問い合わせください。
申込規定
本サービスは,AES日本支部の賛助会員のみの限定とさせて頂きます。賛助会員につきましては,賛助会員の案内ページをご覧ください。
お申込いただく業務内容に制限はありませんが、できるだけ音響に関係のある求人とさせていただきます。職業安定法、最低賃金法、労働基準法、民法など各法令の禁止事項に抵触しないようご留意ください。申込頂いた内容に関してAES日本支部で審査の上、掲載の可否を決定いたします。
掲載期間
1ヶ月を単位とします。1ヶ月以上の掲載も可能です。また,継続掲載についても1ヶ月単位でお受けいたします。継続の申請につきましては 電子メール でお受けいたします。
掲載開始
申し込みいただいてから2~3日で掲載いたします。
掲載料金
賛助会員の特典です。費用はかかりません。
申し込み
申し込みフォーム よりお願い致します。申し込みと同時に上記内容に同意したものとみなします。