2013年4月例会のお知らせ

例会担当よりAES日本支部「4月例会 (4月25日)」のお知らせです。会員の皆様には非会員の方々へのお声がけと共に、是非ご参加を頂けますようお願い申し上げます。

【テーマ】
「ドイツのトーンマイスター教育とクラシック音楽の録音事情について」
2012年4月より1年間、ベルリンに滞在して行ったトーンマイスター教育とクラシック音楽録音についての研究調査の報告を行います。1949年からドイツの音楽大学で始まったトーンマイスターと呼ばれる、レコーディングプロデューサーとバランスエンジニアの両方の能力を持ったスペシャリストを養成する教育についてと、そのトーンマイスターによってドイツで実際に行われたの何件かの録音事例の紹介する予定です。

【報告者】
長江 和哉 氏(名古屋芸術大学音楽学部音楽文化創造学科 講師)
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2013年3月例会のお知らせ

例会担当よりAES日本支部「3月例会 (3月21日)」のお知らせです。
会員の皆様には非会員の方々へのお声がけと共に、是非ご参加を頂けますようお願い申し上げます。

【テーマ】
「NAMM 2013 報告会」
2013年1月にアナハイムにて開催されました、NAMM 2013における新製品や市場の動向、会場の様子などを写真や動画を交えて報告致します。発表は同社ウェブサイトにおけるNAMMレポートでもお馴染みのRock ON様とShure Japan沢口氏より、最新のソフトウェア、I/O、ワイヤード、ワイヤレスマイクなどの機器を中心に発表予定です。

  1. 冒頭挨拶『2013 NAMM SHOWにおけるエンタープライズと個人向けプロダクトの融合』
  2. NAMM注目度NO.1のカッティングエッジオーディオソリューションDigiGrid』紹介。WAVES社が持つオーディオプロセッシングの資産とDiGiCo開発のネットワークオーディオI/Oが融合した『DigiGrid』、個人からエンタープライズまで対応する幅広いマーケットに対応したラインナップが2013年のI/O市場をいかに席巻するか。
  3. NAMM2013トレンドに見る技術進化の方向性コンシューマー市場に降りてきたMADI関連プロダクト、アナログアウトボードを活かすVPR ALLIANCEの台頭、iOSプロダクト最新活用事例等を御紹介

【報告者】
山口 哲 氏 (株式会社メディア・インテグレーション Director Import and Distribution)
竹本 裕司 氏 (株式会社メディア・インテグレーション Sales Divison Manager)
前田 洋介 氏 (株式会社メディア・インテグレーション ROCK ON PROプロダクトスペシャリスト)
沢口 宙也 氏(Shure Japan Limited プロダクトマーケティング)
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2013年2月例会のお知らせ

例会担当よりAES日本支部「2月例会」(2月21日(木)・東京都千代田区)のお知らせです。
会員の皆様には非会員の方々へのお声がけと共に、是非ご参加を頂けますようお願い申し上げます。

【テーマ】
「特徴量による音認識、音響透かし技術をつかったO2O(OnlineToOffline)の実現」

テレビやインターネットを見ているユーザーを、実際の店舗やキャンペーンへ誘導するOnline-To-Offlineを実現する技術として各種のコンテンツ認識技術が注目を浴びています。特徴量による音認識、音響透かし技術をつかってスマートホン等でコンテンツを認識し、O2Oを実現する事例についてご紹介させていただきます。

【報告者】
鈴木 久晴 氏(日本エヴィクサー株式会社)
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阿部美春さんを悼んで

J. McKnight会長から賞を受ける阿部さん (J.AES, Vol.27, No.7/8, 1979)

J. McKnight会長から賞を受ける阿部さん
(J.AES, Vol.27, No.7/8, 1979)

AESフェロー会員であり日本支部の運営にも尽力された阿部美春さんが1月2日に逝去(享年81歳)されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

阿部さんは、業務用録音機器開発と事業化、ならびに民生用テープレコーダー普及における国際標準化に貢献されました。ご功績によって1979年5月、ロサンゼルスで開催された第63回AESコンベンションでAESフェローシップAwardが贈られました。私も同じくフェローシップを受賞し同席させていただき、以降親しくお付き合いをさせていただきました。

故井上敏也さん(1977年AESシルバーメダル受賞者)がAESジャーナルのレコード100年記念号(Vol.25, No.10/11, 1977)に“The Recording Industry in Japan”を寄稿されたときに、1953年にNHKとデンオンがLPレコードカッティングレースを開発し、これで日本ビクターが初の国産LPレコードを発売できたことが紹介されました。

私は日本オーディオ協会の機関誌「JASジャーナル」編集の手伝いをしていますので、日本のオーディオの足跡を記録に残すために、カッティングレースを谷勝馬さんと一緒に開発された阿部さんにお願いして、JASジャーナル2003年7月号より8回連載で「国産円盤録音機物語」(全58ページ)を執筆いただきました。

さらに姉妹編として「テープ録音機物語」を2004年7月号「その1」から2012年11月号「その66」まで毎回読切り形式で合計515頁ご執筆いただきました。阿部さん渾身の力作です。

阿部さんは、あと2回分、dbxとセミプロ用マルチトラック録音機を執筆のご意向でした。ASCAMとFOSTEXでパーソナルレコーディング機器やガレージスタジオの道を拓いた阿部さんに是非とも書き残していただきかったと悔やまれます。

阿部美春(あべ よしはる)さん(1931年~2013年)のご経歴

20130128_abe2磁気録音との関わりはDENON(1951年)の頃からで、以来半世紀、専ら業務用とHi-Fi用機器の開発畑を歩く。DENON、YAMAHAを経て1957年、TEAC設立に参加、ステレオテープデッキ、ステレオカセットデッキ等の開発に着手、テープステレオ時代の基礎を築く。

1971年からは音楽家用MTR(マルチトラックレコーダー、TASCAMブランド)とミキサーの開発に着手、今日のパーソナルMTR(通称パソレコ)の基礎を作る。1981年FOSTEXに転じ、録音機器部門を新設、パソレコの普及に努める。さらに1981年、主にカセット用テストテープを製造、販売するABEX(現ALMEDIO)の設立に参加。TEACでは取締役オーディオ技術部長、同特機(TASCAM)常務取締役他、FOSTEXでは副社長(1991年退職)など歴任。

1958年頃から磁気録音関係の標準化活動に参加し、EIAJ、JIS、AES、IECなど、各委員会幹事、委員長など歴任、1979年AESフェロー、1987年度AES日本支部長、1989年通産大臣賞、1994年藍綬褒章、1998年EIAJ功労賞。2008年に磁気録音技術への貢献により日本オーディオ協会賞を受賞。

主な著書としては『テープレコーダ』(1969年編著、NHK出版)、『録音のテクニック』(1974年共著、同)、『カセットデッキ』(1980年著、同)他。

(F-8143 藤本正煕 記)

2013年1月例会のお知らせ

例会担当よりAES日本支部「1月例会」のお知らせです。

【テーマ】
テレビ東京 仮設型プラネタリューム「SPACE BALL」見学会

2012年12月より東京国際フォーラム内で開催しております「Space Ball」を特別にAES会員限定で施設見学会の機会をいただきましたので、ご案内いたします。ただし、今回の例会はイベント開催期間中のため一般開場時間後の夜間の見学会となりますことをご了承ください。

「SPACE BALL」http://spaceball.jp/

【説明者】
西山 美恵子 氏(株式会社テレビ東京)
高木 創 氏(株式会社テレビセンター)
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