名古屋芸術大学音楽文化創造学科サウンドメディアコースでは、12月1日(日) 愛知県碧南市碧南エメラルドホールにて、トーンマイスターワークショップを開催することとなりました。ドイツ・ベルリンよりトーンマイスター エバハート・ヒンツ氏を招き、木管五重奏のセッションレコーディングをテーマにワークショップを行います。名古屋芸術大学の特別授業となりますが、AES会員向けに特別20名の参加枠を頂きました。会員の皆様は非会員の方々へのお声掛けと共に、是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。
尚、今回参加費は会員、非会員ともに無料です。
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「お知らせ」カテゴリーアーカイブ
基礎音響セミナー2013 定員に達しました
ご好評に付きAES基礎音響セミナー2013のお申し込みが定員に達しました。
受付を終了しています。沢山のお申し込みありがとうございました。
(キャンセル等で追加受付が可能になった場合、HPで告知致します。)
クロス開催のAES日本支部60周年記念イベントの事前web登録は受付中です!
この件の問い合わせ先
AES日本支部セミナー係(seminar@aes-japan.org)までメールでお問い合わせ下さい
AES基礎音響セミナー2013 開催のお知らせ
AES日本支部では 8月22日・23日の2日間にわたり以下の通り「AES基礎音響セミナー2013」を開催致します。
本セミナーでは、大学などで受講するような音響・オーディオに関する専門的な知識を、どなたでも受講できるように平易な内容にかみ砕いて解説致します。セミナーの内容は、音響の基礎理論はもちろん、心理音響、室内音響、電気音響、デジタルオーディオ・信号処理などの主要な分野を網羅しております。また、海外での技術発表やプレゼンの際に必要となる英語力〜技術英語〜に関しましても講座をもうけています。音響・オーディオの技術者に必要とされるこれらの多様なセミナーは、それぞれの分野を専門とし、第一線で活躍しているプロフェッショナルを講師としてお迎えしております。そのため、単なる座講ではなく、実践に結びつく生きた理論を学んで頂くことができます。講座が多岐にわたるため、異なる講座を二会場で並列開催させて頂くことになりますが、その分、ご自身の興味の分野や必要とされるレベルに応じきめ細かい講座の取捨選択が可能になっております。
今年で4回目、更にバージョンアップした「AES基礎音響セミナー2013」です。学生の方々の集中講義として、また若手技術者の方々の研修セミナーとして、是非ご活用下さい。
AES本部役員の改選選挙のお知らせ
AES日本支部 正会員の皆様
本部の役員改選選挙について、既に投票受付が始まっております。
詳細は5月31日前後に「Election Service Corporation for AES」の差出人名で配信されております英文メール(件名:AES 2013 Election)をご参照下さい。投票に必要な識別番号(Unique-PIN)が記載されております。Unique-PINとAES会員番号をご準備の上、https://www.esc-vote.com/aes2013にて投票して下さい。
投票方法の流れを別ページに用意いたしましたので、参考にして下さい。
http://aes-japan.org/wordpress/?page_id=1025
※投票締切は7月12日(金)17:00(アメリカ東部標準時間)
※「投票案内メールを受け取っていない」などの、選挙に関する問い合わせ先は下記の本部内選挙事務所までお願いいたします。
・メール:aeshelp@electionservicescorp.com
・電話 :1-800-864-1263 または 1-877-455-9367
阿部美春さんを悼んで
阿部さんは、業務用録音機器開発と事業化、ならびに民生用テープレコーダー普及における国際標準化に貢献されました。ご功績によって1979年5月、ロサンゼルスで開催された第63回AESコンベンションでAESフェローシップAwardが贈られました。私も同じくフェローシップを受賞し同席させていただき、以降親しくお付き合いをさせていただきました。
故井上敏也さん(1977年AESシルバーメダル受賞者)がAESジャーナルのレコード100年記念号(Vol.25, No.10/11, 1977)に“The Recording Industry in Japan”を寄稿されたときに、1953年にNHKとデンオンがLPレコードカッティングレースを開発し、これで日本ビクターが初の国産LPレコードを発売できたことが紹介されました。
私は日本オーディオ協会の機関誌「JASジャーナル」編集の手伝いをしていますので、日本のオーディオの足跡を記録に残すために、カッティングレースを谷勝馬さんと一緒に開発された阿部さんにお願いして、JASジャーナル2003年7月号より8回連載で「国産円盤録音機物語」(全58ページ)を執筆いただきました。
さらに姉妹編として「テープ録音機物語」を2004年7月号「その1」から2012年11月号「その66」まで毎回読切り形式で合計515頁ご執筆いただきました。阿部さん渾身の力作です。
阿部さんは、あと2回分、dbxとセミプロ用マルチトラック録音機を執筆のご意向でした。ASCAMとFOSTEXでパーソナルレコーディング機器やガレージスタジオの道を拓いた阿部さんに是非とも書き残していただきかったと悔やまれます。
阿部美春(あべ よしはる)さん(1931年~2013年)のご経歴
磁気録音との関わりはDENON(1951年)の頃からで、以来半世紀、専ら業務用とHi-Fi用機器の開発畑を歩く。DENON、YAMAHAを経て1957年、TEAC設立に参加、ステレオテープデッキ、ステレオカセットデッキ等の開発に着手、テープステレオ時代の基礎を築く。
1971年からは音楽家用MTR(マルチトラックレコーダー、TASCAMブランド)とミキサーの開発に着手、今日のパーソナルMTR(通称パソレコ)の基礎を作る。1981年FOSTEXに転じ、録音機器部門を新設、パソレコの普及に努める。さらに1981年、主にカセット用テストテープを製造、販売するABEX(現ALMEDIO)の設立に参加。TEACでは取締役オーディオ技術部長、同特機(TASCAM)常務取締役他、FOSTEXでは副社長(1991年退職)など歴任。
1958年頃から磁気録音関係の標準化活動に参加し、EIAJ、JIS、AES、IECなど、各委員会幹事、委員長など歴任、1979年AESフェロー、1987年度AES日本支部長、1989年通産大臣賞、1994年藍綬褒章、1998年EIAJ功労賞。2008年に磁気録音技術への貢献により日本オーディオ協会賞を受賞。
主な著書としては『テープレコーダ』(1969年編著、NHK出版)、『録音のテクニック』(1974年共著、同)、『カセットデッキ』(1980年著、同)他。
(F-8143 藤本正煕 記)