【訃報】鈴木弘明様 ご逝去のお知らせ

永きにわたりAESに貢献してくださいました鈴木弘明氏が令和6年5月18日に逝去されました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

追悼
鈴木弘明さんは日本ビクター社 (旧名) でアビーロードスタジオの音響設計に関わるなど、オーディオ技術者として活躍されました。
その後、DVD Forumに参加されると、オーディオ担当グループ (WG4) の議長としてDVDのオーディオ開発に尽力されました。これによってDVDは、当時でいうハイレゾや多チャンネルオーディオを実装した初めてのメディアとなりました。そのDVD技術をAESコンベンションなどで積極的に紹介されるなど、DVDのオーディオ技術の普及にも努められました。
その功績により、2001年にAESよりFellowshipを授与されていらっしゃいます。 同時に、AES日本支部でも活発にご貢献頂き、支部長や事務局長などを歴任され、多くのイベントにも参画されて、役員として支部運営を永年支えてこられました。
また、JVCを定年退職後もSONAの社長としてご活躍され、AESの他にも日本オーディオ協会 (JAS) でもご活躍されるなど、音響業界のために幅広くご貢献されました。
Bike (バイク) の愛称で親しまれた鈴木弘明さんの英語能力,特に技術英語能力には突出したものがあり,AESでのセミナーも含め多数の技術英語セミナーを開催されていらっしゃいました。 英語能力に加えてそのお人柄からも世界中の数多くのオーディオ関係者と仲がよく、特にDVD開発時には多くのスタジオやレコードレーベルの技術者と親交を深められ、コンテンツ制作者の要望を取り入れたDVDのオーディオの開発をスムーズに進められました。 例えば、英国Meridian社のBob Stuart氏とはDVD開発以前からの親しい仲で、後年は氏の開発されたMQAの普及活動に尽力されていました。
鈴木弘明さんは、技術者として、またそのとても良いお人柄から、誰からも尊敬される方でした。 ご冥福をお祈りいたします。
(文:由雄淳一)

鈴木 弘明
【AESでの受賞歴】
2001, Fellowship  Award(本部より)
in recognition of continued contributions to acoustics and studio design as well as his leading role in the development of DVD-Audio (DVD Forum WG-4).

2010, Board of Governors Award (本部より)
in recognition of chairing the AES 14th Regional Convention,”Feature the Future with Sound” in Tokyo, July 2009.

2023, AES Japan Award (日本支部より)
オーディオ規格に関する多大な貢献に対して